カイロプラクティックの効果と意外な可能性
一般的にカイロプラクティックの適応は、腰痛、肩こり、四十肩(五十肩)、座骨神経痛、ぎっくり腰・・・などが知られていますが、効果があるのはそれだけではありません。
脳からの指令を伝える神経系を整え、自然治癒を手助けするのが、カイロプラクティックの理念ですので、本来の適応は、もっと幅広いものです。
「整体」という名称で運営されている治療院でも、カイロプラクティックの理念を取り入れている所は多くあります。
司令塔である脳からの命令がスムーズに行き届くようになると、弱っている内臓にも活力が蘇り、全身のバランスが整ってきます。
そのため、喘息や花粉症、アトピー、不眠症、不妊症、うつ病など、一見、カイロとは関係なさそうな、様々な症状も改善に導かれる事があります。
また、自分では「体質だから、この状態が当たり前」だと思い込んでいる冷え性や多汗症などが改善したり、運動や勉強のパフォーマンスが上がったり、西洋医学で原因不明とされている難病が、改善する事もあります。
「どこが悪いのか分からない」
「何科を受診すればいいのか分からない」
というような症状でも、原因を導き出して改善していくことができるのです。(腕の良い施術家に限りますが)
「カイロプラクティックで治す」というよりも「自分で治せる体」になっていくのです。
日本におけるカイロプラクティックの現状
カイロプラクティックの発祥はアメリカのD.D.パーマーですが、時代の流れで様々なテクニックがあみだされ、枝分かれしていきました。
アメリカ、オーストラリア、イギリス、カナダ、フランスなど30カ国以上で法制化され保険診療の対象とされています。
カイロの団体や協会が乱立し、それぞれが独自の資格や免許をつくるなど、統一性が無いため、いまだに、無資格の怪しい治療という位置づけに留まっています。
テクニックや施術者の腕の良し悪しによって、絶大な効果があったり、逆に体を壊したりと、結果にバラつきが多い事もあって、法整備も進みません。
法整備が進まないのは、国と製薬会社と医師会の癒着の問題も大いにあると思いますが、施術者の能力を判定する基準が定まらないのが、一番の問題だと思います。
カイロプラクティックの大学や専門学校で十分な知識を得たとしても、実際のアジャスト(調整)は、瞬発力、判断力、微調整力などが必要です。
内科の医師のように、「この症状にはこの薬」というような知識だけでは、どうにもならない治療です。
カイロプラクティックは日本での評価は著しく低いのが現状ですが、施術者の腕によっては、難病指定されているような症例でも改善に導く治療法であることは間違いありません。
カイロプラクティックについては、↓のページもご参照ください。