通院歴や症状を詳しく書いた紙を用意する
接骨院でも整体でもカイロプラクティックでも、超ベテランの先生なら患者の立ち姿をじっくり観察すれば、どういう状態か大体分かります。
しかし、患者の自覚症状までそっくり理解できるわけではありません。
治療家の指標と患者の自覚症状には隔たりがあるので、それを埋める為に症状を説明する必要があります。
初めて治療院を訪れた際は問診票を書きますが、症状や通院歴を、その場で全部書ききれないかもしれませんし、思い出してる時間が勿体ないです。
自宅で落ち着いて書いてきたものを、問診票を書いている間や着替えをしている間に先生に読んでもらえば、スムーズに診察に入りやすいでしょう。
ちなみに、治療院によっては問診票に「こんな事まで書くの??」と思うような、プライバシーに関わる項目を細かく設けているところがあります。
「情報は多いほど良い」
「患者との信頼関係を築きたい」
「多方面からアドバイスしたい」
…などなど治療院側にも色々と理由はあるのでしょうが、プライベートな事を根掘り葉掘り聞かれることが患者にとって精神的な負担になることもあります。
まだ「書けるところだけ書いてください」と言ってくれるような先生ならいいのですが、「全部書いて頂かないと診察できません」というような先生は考えものです。
世の中には「体を診れば大体わかるから、余分な情報はあっても無くてもいい」というベテランの先生もいますし、そもそも人の嫌がることを無理強いするような先生に患者に寄り添う治療ができるのか疑問です。
そういうメンタルな面でも「自分に合わない治療院だな」と感じたら、通うたびにストレスが蓄積されるので、最初から止めておいたほうが無難でしょう。
ただ、何かあった際に連絡が取れないと双方困りますので、住所氏名と電話番号くらいは記入しましょう。
診療風景を記録するICレコーダーやビデオカメラを用意
治療中の会話を録音すると色々役に立つ
治療中のやりとりを、ボイスレコーダーで録音する事をおススメします。
何かあった時に証拠になる (-_☆)キラッ・・・という事ではなく、治療の最中に先生が色々と説明やアドバイスをしてくれても、聞き逃してしまう事が多いからです。
自分の体が今どんな状態で、どのように治していくのかを、先生がせっかく説明してくれても体調が悪いとあまり頭に入りません。
「あの時、先生何て言ってたかなぁ…」と思った時に、録音した会話を聴き返す事で勉強になるし、モヤモヤ感も解消します。
最近のICレコーダーは高性能になってきているし、ペン型、USBメモリー型、ブレスレット型、スティック型など、レコーダーに見えないようなデザインの物も出回っています。
「会議の議事録」
「勉強や習い事の復習」
「職場のパワハラ対策」
「契約時の会話録」
「子供のイジメ対策」
「浮気・不倫調査」
「家庭内暴力やモラハラの証拠残し」
「とっさのアイデアのメモ代わり」
…などなど、様々なシーンで重宝するため非常に人気があります。
通販の売れ筋は以下↓のような感じで、お手頃な価格帯に人気が集まっているようです。
せっかくお金を払って治療を受けるのですから、専門家の知識を余すところなく吸収するつもりで、治療中の会話を録音しておきましょう。
患者の質問にしどろもどろになったり、面倒臭そうに答える先生は信用できませんので、2回目の来院については再考という事で。
治療風景を録画しておくともっと役に立つ
なお、本当に「何かあった時」の証拠を残したいのであれば、ビデオカメラで一部始終を録画することをオススメします。
付き添いの人が居れば一番安心なのですが、毎回ついてきてくれるヒマな人もそんなにいないですよね(^^;)
小型三脚にスマホをセットして録画するのも良いですが、最近は防犯用や、週刊誌の記者が使うような「カメラに見えない小型のビデオカメラ」も沢山出回っています。
人気があるのは以下のような小型カメラです↓
↑個人的な印象としては、メガネ型カメラはちょっと見た目が怪しいので、着用しないで机にでも置いて使った方が自然だと思います(ーー;)
最後の「ペットボトル型ビデオカメラ」は、「アッコにおまかせ」という番組でも話題になっていました。
どういう仕組みかというと、
見た目は海外製のミネラルウォーターにしか見えませんが、ラベルの部分に小型のビデオカメラが隠されています。
ペットボトルと小型カメラユニットは完全分離しているので、普通に水を入れて使えます。
「アッコにおまかせ」では、この日(2017年7月30日)スタッフがこっそり、出演者の楽屋にペットボトル型ビデオカメラを設置しました。
完全に周りの風景に溶け込んでます。
これが実際に録画されていた映像です。
かなり鮮明に録画されていますね。
音声もバッチリ録音されていました。
あとでネタばらしをされた出演者もカメラの性能の良さに驚いていました。
このように、最近の小型カメラは高性能なので、
「勉強がてら先生の技を録画しておきたい」という人や、
「先生に教えてもらったストレッチを忘れないようにしたい」という人や、
「セクハラの証拠を残したい」などという人には、かなり役に立つアイテムだと思います。
実際、整体師やマッサージ師によるセクハラは多発しています。
ほとんどの方々は真面目に仕事をされている(生活かかってるし)のですが、何せ店舗や治療院の数が多いので、不届きな輩も紛れ込んでしまうのでしょう。
手技療法の業界だけでなく「免許を持った医師」でも治療中のわいせつ行為で逮捕者が出たりしています。近年の、医大生による悪質な事件などを見ても、必ずしも志の高い人ばかりが医師になるわけではないと納得できます。
とはいえ、悪質な人間のほうが稀なので、そこまで神経質になる事はないのですが、車にドライブレコーダーを搭載するのが常識になりつつあるように、何事も用心するに越したことはありません。
自分がされたことがセクハラだったのかどうか、際どくて判断できない場合も、映像による証拠があれば、警察や弁護士にも相談しやすくなるでしょう。
ただ「医療事故」の場合は、手技療法は病院の医療と違い「施術の問題点を判断でき、かつ中立的な立場の人間」が非常に少ないので、証拠を残しても、どの程度有利に働くかは未知数です。
病院に行けば診断書は書いてもらえますが、治療院に行く前の状態が分からないと比べる事もできません。
ビデオで一部始終を録画しておけば、その分有利にはなると思いますが、闘うにはかなりの労力を費やすでしょう。
今の日本には「医師免許を持っているカイロプラクター」や「医師免許を持っている弁護士」はいますが「手技療法に精通している弁護士」は中々いないのが現実です。
カイロプラクティック協会などに所属している治療院は、協会の損害賠償保険に入っていますが、おいそれとは支払わないだろうし、そもそも医療訴訟というものは相当な時間と労力がかかるものだそうです。(弁護士談)
周りに協力者が居て、よほど決め手となる証拠を揃えないことには、訴訟の準備をすることすら難しいかもしれません。
ただ、よっぽど劣悪な治療院でない限り、普通は初めての患者に対しては様子をみながら加減して治療をしますので、1回の施術で、そこまで酷い状態に陥る事はないと思います。
劣悪な治療院に当たらないためにも、飛び込みで来院したりしないで、ある程度下調べをすることが大切です。
1回目で少しでも怪しいと感じたら、2回目は行かないようにする事で最悪の事態は回避できます。
どうしても心配な場合は、初来院する前に一度病院へ行って「施術を受ける前の状態」を記録に残しておくと良いかもしれません。
カイロプラクティックの場合は自分に合うテクニックを選ぶことも大切ですので、
【テクニック別で検証する】 カイロプラクティックは危険なのか?・・・安全なのか?
のページもご参照ください。
リラックスできるユルユルの服を用意する
動きやすい服(施術着)のほうが断然治療効果も出やすい
治療を受ける際の服装ですが、その治療院が行っている施術によって違いがあります。
動きやすい服装であれば、何でもOKな治療院もあれば、ナーボスコープ(神経圧迫測定器)などを使用する治療院では、特殊な施術着(背中側が開くガウン)に着替える必要がある場合もあります。
そのような特殊な機械を使わない治療院でも、上下のトレーナーなどは用意されている所が多いので、基本的には手ぶらで治療院に行けますが、中には着替えを用意していない所や、着替えるスペースが無い治療院もありますので、事前に電話で確認しましょう。
ただ、綺麗に洗濯されている服が用意されていたとしても、誰が着たか分からない、自分に馴染んでいない服というのは落ち着かないものです。
体に余計な緊張があると、治療の効果がでにくくなりますので、リラックスして治療を受けるためにも、やはり、自前の服を用意したほうがよいと思います。
ストレッチの効いた、ゆるめの服を自分で用意しましょう。
ホールインワンテクニックやSOTのように、動きの少ない施術もありますが、それでも分厚い生地の服や、スカート、サポート性のある下着などは検査の妨げになりますし、治療の効果もでにくくなってしまいますので避けた方が無難です。