【静かなるドン?脳脊髄液】あらゆる病を改善に導くSOT

神経に栄養を届ける体液〜脳脊髄液(のうせきずいえき)〜

生命を維持する体液の重要な役割

 

人間の体は7割近くが水分であり、残りの3割程度がタンパク質や、脂肪その他で出来ています。

 

個人差はありますが、大体以下のような割合です。

 

 

水分(50〜70%)
タンパク質(15〜20%)
脂質(13〜20%)
ミネラル分(5〜6%)
糖質(1%)

 

 

↑人によっては、タンパク質と脂質が逆転している人もいますね(^^;)

 

赤ちゃんはもっと水分の割合が多く、8割近くが水分で、水が沢山入った水風船のような感じです。

 

その、体の7割〜8割程度を占める水分は「体液」と呼ばれています。

 

 

 

体液のお仕事はというと…

 

●酸素や栄養分を体中の細胞に届ける
●老廃物を運び出して排泄する
●汗をかくなどして体温を調節する
●体内の環境を一定の状態に維持する

 

など、主なものだけでもこれだけあります。

 

体全体がスムーズに新陳代謝を行えるように日夜働いてくれています。

 

そして、体液はサラサラとスムーズに流れてこそ、その役割を果たせるのです。

 

 

 

水分が足りなかったり運動不足やストレスで流れが滞ると、細胞に栄養を届けられず老廃物も溜まりまくり、運動機能も内臓機能も低下してしまいます。

 

遭難して数日間食べ物にありつけなくても、直ちに命にかかわることはありませんが、水にありつけないと、かなりのスピードで体の機能が停止してしまいます。

 

水分が足りないと、生命維持の重要な役割を担っている「体液」が働けなくなるからなんですね。

 

 

 

言い得て妙…な気もする古代の四体液説

 

古代医学では、人間の体液は「血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁」の4つから成り、そのバランスが崩れると病気になるとされる四体液説が信じられてきました。

 

四体液説は、人の体質や気質だけでなく、宗教やら、食文化などにも影響を及ぼしていたようです。
おまけに占星術まで結び付けられていたようで、出生時の星の位置がその人の体液の偏りや気質を決定すると考えられ、大真面目に診断や治療に用いられていたようです。

 

 

以下は、ウィキペディアより四体液の気質と体質を一部抜粋したものです↓

 

多血質:楽天家で社交的、ずうずうしいが気前もいい。先の事は考えず心変わりしやすい。筋肉質でたくましく、胃は丈夫。太りやすく風邪をひきやすい。良い状態が維持できれば、老いを寄せ付けず長生きする。

 

粘液質:優柔不断で臆病だが、穏やかで公平。食べることが好きで運動や努力が嫌い。血の気のない皮膚の色で、肉質は柔らかく肌は湿っている。脈は遅く弱く胃弱。貧血、鼻風邪、耳鳴り、難聴になりやすい。

 

黄胆汁質:荒々しい性格で熱血漢、短気で行動的、野心も強い。意地悪で気難しい面もある。大食だが、やつれて見える。脈が速く心臓に負担がかかる気質、肝臓や腎疾患に陥りやすい。硬くて水気に乏しい筋肉。

 

黒胆汁質:寡黙で頑固、孤独癖。運動も休養も社交も好まない。強欲で倹約家、利己的で根に持つタイプ。注意深く明敏、勤勉。精神錯乱と関連する体液といわれたが、天才を生み出す体液とも。土気色で乾燥した冷たい皮膚をして痩せている。

 

などと、このような分析が1000年以上まかり通っていましたが、後に科学的にキッパリ否定されてひっくり返されました。

 

(ノ`△´)ノ~∵:.┻┻.:∵ドガシャーン!!

 

四体液説も、それなりに面白く「自分はこれかな〜」なんて思ったりしますが、医学的にはちょっと無理があったようですね。

 

現代では、体液は大きく細胞内液細胞外液に分けられています。

 

細胞外液には、血液やリンパ液、血管の外の細胞間を満たす組織液、体腔内の体腔液などが含まれています。

 

しかし、文献や分野によって重要視するポイントが違うせいか、これも書かれている事がまちまちです┐(´〜`)┌

 

 

 

 

とりあえず、広〜い意味での体液を挙げてみますと、

 

血液
リンパ液
組織液(組織間液、細胞間液、間質液)
胸水
腹水
心嚢液
脳脊髄液
関節液
眼房水
消化液 (唾液、胃液、胆汁、膵液、腸液)


鼻水etc…

 

などと沢山あります。

 

 

これらの体液の中でも「血液」「リンパ液」に続いて、「第三の体液」と呼ばれ重要視されているのが「脳脊髄液(のうせきずいえき)」です。

 

 

 

第三の体液といわれている脳脊髄液

 

体液界のビッグネームといえば血液でしょうか。

 

医療関係者で無くてもその働きや大切さは、知れ渡っています。

 

血液は赤血球白血球血小板などの細胞成分と、血漿(けっしょう)という液体成分で構成されています。

 

赤血球は主に酸素の運搬と二酸化炭素の排出を行うのが仕事です。

 

白血球は好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球の5種類からなり、体内に入った病原菌や異物を退治して、常に体を守ってくれています。

 

血小板は怪我をした時などに血液の凝固させ、止血の作用をします。

 

血漿は栄養素などを運び老廃物などを持ち帰ります。また、体温調節や体の保護、血小板とともに止血などの働きもします。

 

 

 

血液循環を良くすると、疲れが取れて冷え性や肩こりが治ったり、様々な体の不調が改善することがあります。

 

血流が良くなると、それだけ血液の仕事がはかどるからですね。

 

そんな重要な役割を持つ血液を流す「ポンプ」といえば心臓ですが、その心臓の筋肉を動かすのは「神経」です。そしてその「神経」に栄養を送っているのが「脳脊髄液」です。

 

脳脊髄液は、脳室内で血液をろ過して作られ、頭蓋骨から仙骨までの背骨の中を循環している無色透明の体液です。

 

脳を守り、全身の神経に酸素や栄養素を届けて正常に働けるようにしてくれています。

 

病気になりそうになった時に真っ先に敵をやっつけてくれるのは、血液中の白血球ですが、その重要な免疫システムを陰で支えているのは脳脊髄液です。

 

「第三の体液」というより、体液界の「選ばれし者」「重鎮」といった感じでしょうか。

SOTで「寝たら治る体」にヒトはなる!!

ストレスで脳脊髄液の循環ポンプが止まってしまう

 

脳脊髄液は脳で生産され、呼吸によって起こる3つのポンプ作用(脳室、後頭骨、仙骨)によってゆるやかな波動とともに背骨の中を行ったり来たりして神経システムに栄養を供給しています。

 

第1のポンプは、その生産の源である頭蓋骨内に、第2のポンプは後頭骨に、第3のポンプは仙骨にあります。

 

 

 

 

人間は誕生する時、最高の耐久力を持っていますが、分娩時の衝撃に始まり、転んだり、ぶつかったり、叩かれたり…と、成長していく中で色々な負傷や肉体的精神的ストレスを重ねていきます。

 

しかし、子供の頃は体が自然とストレスに対応し、歪んだところを補正してバランスをとっていきます。

 

 

 

外的要因に対する抵抗力は大人と比べれば弱いのですが、自分で自分の体を修復する能力は優れていて、ぐっすり眠っている間に自然とそれが出来てしまいます。

 

 

適度な寝返りをうち、仙骨〜後頭骨のポンプがリズミカルに働いて脳脊髄液を循環させて神経に栄養を送り、伝達機能を正しく働かせます。

 

伝達機能が正しく働くと、脳は身体が必要としていることを判断し、生命と健康に必要な物質の製造・処方を驚嘆すべき方法で行い、必要に応じて正しい命令を出し、自分自身を治療していきます。

 

自然(自己)治癒力というやつですね。

 

 

 

しかし、何年も何十年もストレスにさらされ続けると、備わっていた自然の抵抗力や補正力も徐々に小さくなっていきます。

 

そして「寝ても治らない体」になってしまい、やがて「病気」「腰痛」「肩こり」「不定愁訴」など様々な自覚症状がでてきます。

 

子供の頃は元気だったのに、歳を重ねると「元気な人」「未病の人」「病気の人」と分かれてしまうのは、長年の栄養状態と肉体的精神的ストレスの度合いが影響します。

 

ストレスを受けても、睡眠と栄養をしっかりとって、その都度回復させていればいいのですが、その最低限のメンテナンスを現代人は怠りがちです。

 

それに「お酒」「タバコ」などの嗜好品や「塩分」「糖分」「添加物」の摂りすぎなども体に負担をかけ、回復を遅らせます。

 

そして、中途半端に体を歪ませながら補正していくので、どんどんバランスが崩れていきます。

 

構造上の変化は、初めに骨盤(仙腸関節のあたり)に発生してバランスを損ね、仙骨ポンプがリズミカルな機能を失うことから始まります。

 

後頭骨〜仙骨の動きが不規則になり、脳脊髄液の自在な流れを変えてしまいます。

 

補正と適応能力は、そのうち限界に達し、耐久性は最小になってしまいます。

 

この段階では、まだ重篤な症状はでませんが、内臓の機能低下や、体のあちこちで痛みなどの症状が出てきます。

 

そしてある時、「風邪」「怪我」「身内の不幸」など何かの不調をきっかけにして、それまで体を支えていた筋力が落ち、ガタガタと体調を崩してしまいます。

 

普段から正しく体を補正できている人や、メンテナンスができている人、胃腸が丈夫で栄養状態の良い人などは、何かあっても踏ん張れるのですが、そうでない人は、長い間寝込んだりしてドツボにはまってしまいます。

 

 

 

川の流れのように〜♪脳脊髄液を循環させるには

 

後頭骨〜仙骨ポンプのメカニズムを正しい状態に整えることが出来るのが、カイロプラクティックのテクニックの1つであるSOT(仙骨後頭骨テクニック)です。

 

更に、SOTの中でもクラニアル(頭蓋骨)テクニックは、脳脊髄液の生産も促すことができます。

 

脳脊髄液の生産力が弱まっている人は自然治癒力も弱まっている状態ですが、脳脊髄液をきちんと生産してスムーズに循環させることができれば、治癒力もアップします。

 

 

 

病気になった時や調子が悪い時、病院に行って症状を抑える治療をするのもいいですが、それと並行して脳脊髄液の循環を整えて、一番身近な主治医である脳に最大限に活躍してもらえば、体の内側から回復力が湧き上がってきます。

 

病院の対症療法のように、スパッと症状を感じなくなるわけではありませんが、SOTは、病んだ人々にとって本当の意味での健康回復になり、また健康な人にとっても、体の歪みや、神経の欠陥を早めにチェックすることが出来ます。

 

 

 

しかし、SOTがいかに素晴らしい治療であっても、何もないところから脳脊髄液を生産できるわけではありません。

 

「十分な水分と栄養」を摂り、
「質の良い睡眠」を心がけ、
「不要なストレスを排除する」ことが、

 

上質な脳脊髄液を生産してリズミカルに循環させるために、忘れてはならない条件です。

 

 

 

 

 

 

上質な脳脊髄液を生産するために↓のページもご参照ください。
体の回復力を高めるために絶対に外せない3つの必須項目

 

SOTについては↓のページもご参照ください。
原因をあぶりだして根本治療する仙骨後頭骨テクニック

 

 

 

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