原因をあぶりだして根本治療する仙骨後頭骨テクニック

原因をあぶりだすSOT(仙骨後頭骨テクニック)

他のカイロプラクティックのテクニックと違い、悪くなった原因を独自の指標で分析し、大元の原因までクリアにしていくのが、SOT(仙骨後頭骨テクニック)という治療です。

 

 

西洋医学は、今ある「症状」を抑えるだけですので根本治療とは一番かけ離れています。

 

東洋医学は「症状」ではなく「体質」に着目し、陰陽、気血水などの独自の概念をもとに分析したり、生薬など自然界の力を借りて、人間の生命体としてのバランスを整える事に重点をおいて治療していきます。

 

手技療法の場合は、悪い箇所とそれに関連する箇所を矯正してバランスを整え、自然治癒力を引き出していきます。

 

 

どの医療も今現在の不調や辛さを取り除く事ができるので、駆け込み寺としては、どれを選んでも間違いではないわけです。

 

 

ただ、駆け込まないといけないほど悪い状態に「どうしてなってしまったのか」という原因を突き止めないと、しばらくしてまた同じような不調を招いてしまうのです。

 

 

体の不調には必ず原因があり、それは、本人が日常的に無意識にやっている動作や習慣だったり、ほんの少し嫌だなと思うことが蓄積されて、立派なストレスに「成長」し、それが体を歪ませていたり・・・と、意外な事が原因になっていたりします。

 

 

SOTの治療では独自の指標をもとに不調の原因を見つけ、その原因を作った原因までも順番にあぶりだしていき、時間を巻き戻すように、それらを一つ一つ解消していきます。

 

 

そうして治療を続けていくと、だんだん悪くなる前の体の状態に戻っていけるのです。

 

 

 

例えば膝が痛くて整形外科に行った場合、膝のレントゲンを撮ったり膝周辺を触診したり、膝を痛めるような動作をしてないか問診したりして、ほぼ「膝」にしか注目しないで終わります。

 

ところがSOTでは、患者が「膝が痛い」と言っても、骨盤の歪みを治したり肝臓の働きを良くする治療をすることがあります。

 

独自の指標で「膝が痛くなる原因」が「膝とは別の所にある」事が分かるので、そのような場合、膝に殆ど触らず治してしまいます。

 

 

もちろん膝に原因がある場合はそこを治療しますが、膝は様々な要因で症状が出やすい箇所ですので、膝以外に原因がある事が非常に多いようです。

 

 

SOT以外でも、整体やツボ療法の治療院の中にはこのような治療を行っている所はありますが、テクニックとして確立して、世界と連携している教育機関まであるのはSOTだけではないでしょうか。

 

 

SOTの詳しい治療内容については、世界と連携したSOTの教育機関であるSOTO-JAPANのサイトをご参照ください。

 

こちらのサイトに掲載されている治療院には、正しいSOTの治療技術を継承している施術者がいるはずですので、巷にあふれる「三角ブロックを使うだけのSOTの真似事」をしている治療院とは一線を画していると思われます。

日本人に合うけれど浸透しにくい?SOT

体力のない人に合うSOTの治療

 

手技療法の中でも、デリケートな日本人の体質にピッタリなのがSOTです。

 

SOTの治療は、他のカイロプラクティックのテクニックのように、体をポキっと鳴らしたり、頸椎を捻ったりはしません。

 

頭や足先に軽く触れたり、背中やお腹を優しく押したりするだけで、素人には何をされているのかサッパリ分からない、穏やかな治療です。

 

SOTには独特の指標があり、ジャストなタイミングで的確な箇所をアジャスト(矯正)するため、最小限の力で体に変化を起こさせる事ができるのです。

 

SOTで調整していくと、患者の体に「ココを治せ(^^)/」という指令のような「反応」が出てきます。施術者は、その患者の体から発せられる指示通りに矯正を進めていきます。

 

 

 

体力のある患者の体はレスポンスが良く「反応」が次々と現れるため、サクサクと治療が進められますが、体力が乏しい患者は「反応」が出現しにくく、出ても途中で消えてしまったりするため、治療に時間がかかります。

 

体は回復するためにも体力を使います。その体力の貯金が沢山ある人は、体からもゴーサインが出やすいのです。

 

弱っている患者に強い矯正をすると、体力が追い付かず、治療効果がないばかりか体に悪影響を及ぼします。SOTの指標はそのギリギリの所が判断できるようになっているのです。

 

患者の体と対話をするように治療を進めるため、他のテクニックのように、患者の体力以上の矯正を仕掛けることが出来ませんので、弱っている患者でも、その人の体力の範囲内で的確な矯正ができるのが特徴です。

 

さらに、SOTのクラニアル(頭蓋骨)テクニックまで使いこなす施術者になると、脳脊髄液の生産を促し、弱っている患者の体力を上げながら治療をすることができますので、ひ弱な現代の日本人にはピッタリのテクニックと言えます。

 

 

もちろん、いかに高度な治療と言えども、体を治すのは患者本人の力です。

 

体の回復力を高めるために絶対に外せない3つの必須項目にも書いてあるように、しっかりと栄養と睡眠をとり、内側から体力を蓄えていかなければ、治療をしても体は変化していく事ができません。

 

患者自身が体力をつける努力を怠らないことを前提とした上で、SOTは他のどの手技療法よりも体に負担をかけずに絶大な効果を上げる事ができる治療法と言えるでしょう。

 

 

※効率よく体力をつけていくには↓のページもご参照ください。
消化酵素サプリで栄養の吸収力を高めて体力をつけよう!
【回復力の差は体力の差!!】胃腸が弱い人が体力をつけるには栄養剤より滋養強壮剤?
軟骨の再生にはグルコサミンよりコラーゲントリペプチド

 

 

 

 

医療に対してせっかちな現代人

 

ひ弱な現代人にピッタリなSOTの治療ですが、日本人の体質には合うものの、感覚には合いにくいかもしれません。

 

この場合の「感覚」というのは、医療に対する価値観というか期待度のようなものです。

 

多くの日本人は、保険診療の現代医療に慣れ親しんでいますので、サクッと治療してスカッと良くなるパターンを求めているのではないでしょうか。

 

 

手術や薬で「症状を抑えた」だけなのに「治った」ことにして、医療とはそういうものだと認識してしまっているのです。

 

確かに現代の医療技術は素晴らしいものがありますが、じっくりと根本から治していくことの大切さも忘れてはなりません。

 

 

手技療法は、現代医療のように国の後押しもなく、製薬会社のようにテレビで宣伝したりといったこともないので、そもそも周知されにくい側面がありますが、日本人の「医療に対する合理的でせっかちな捉え方」こそが、浸透しにくい一番の原因かもしれません。

 

行列のできる店では何時間も無駄に待てるのに、健康を手に入れるための時間はかけられないのが多くの日本人の特徴のように思えます。

 

 

日本で浸透している手技療法は接骨(整骨)辺りですが、一応「柔道整復師」という国家資格が必要な職業ですし、色々な機械を取り入れている治療院も多いので「説得力」が感じられるのかもしれません。

 

しかも、接骨院(整骨院)は健康保険が効く場合がありますので、それも馴染みやすい要因と言えます。

 

時間がかかる上にお金もかかる整体やカイロプラクティックは、日常的に利用するには敷居が高く感じられます。

 

保険診療で安く手早く症状を抑えて仕事に戻る・・・という方法を選ばざるを得ない人が殆どでしょう。

 

 

しかし、体はどのように回復するのかのページにも書いていますが、悪くなった体は、そんなにすぐには元通りにはなってくれません。

 

外側から体の構造を整えても、筋肉や神経、体中の細胞がそれに合わせて変化していくには時間がかかるのです。

 

栄養をしっかり摂って、質の良い睡眠をとり、ストレスを取り除きながら、じっくりと治していかなければなりません。

 

 

カイロプラクティックの中でもSOTは、とりわけ穏やかな治療で、他のテクニックのようにダイナミックな動きは一切ありません。

 

ただでさえ「時間薬」が苦手なせっかちな現代人にとっては、「スピード感」も「やってもらった感」も感じられないSOTの治療は非常にもどかしく、「本当に治るのか?」という疑心暗鬼に陥ることもあるでしょう。

 

しかし、患者の体力を奪わずに健康な状態に導き、自己治癒力を湧き立たせることができる治療は他にありません。

 

 

健康とは本来「得がたい宝物」であり、生まれながらに健康なのはそもそも奇跡的で幸運な事です。

 

大きく体調を崩してしまったら回復するのは容易ではなく、保険診療の○割負担でサクッと元通りにできるものではありません。

 

一度手放してしまった健康を再び手に入れるには、地道に頑張っていくしかないのが真実ですが、多くの人がそれに気づき、国が治療費の一部でも負担するようにならない限り、日本でSOTのような根本治療が浸透することはないであろう…というのが残念な現実です。

 

 

SOTについては、
【静かなるドン?脳脊髄液】あらゆる病を改善に導くSOTのページもご参照ください。

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加   
↑ページTOPへ  この記事がお役に立ちましたらクリックして頂けると嬉しいです→にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村