体を根本から治すには手技療法が有効

外科(整形外科)と手技療法のそれぞれの得意分野

現代医療の得意分野とその限界

 

肩こりや腰痛など慢性の疾患の場合、接骨院、整骨院、カイロプラクティック、整体、鍼灸、マッサージ・・・と、どこに行けばいいのか迷いますね。

 

急性の事故で痛めた場合は、

 

・保険が効く
・レントゲンで確認できる
・医師免許を持った人に診てもらえる
・そもそも動けないから救急車に来てもらう

 

などという理由から、外科や整形外科を選ぶ人が多いと思います。

 

確かに大きな外傷がある場合は、外科・整形外科を第一選択として間違いありません。

 

医療の得意・不得意を考えるのページにあるように、一刻を争うような容態の処置は現代医学の大得意分野ですので迷わず病院に行きましょう。

 

 

※怪我ではなくても、脳梗塞や心筋梗塞、食中毒や熱中症など素早い処置が求められる疾患は沢山ありますが、そういう時は迷わず救急車を呼びましょう。 救急車なんて大げさかなぁ…などと躊躇している間に取り返しのつかない事になりかねません。

 

救急車を呼ぶべきか迷った場合は、消防庁が展開している「#7119」という「119番」の前に「#7」をくっつけた「救急相談ダイヤル」があります。

 

相談医療チーム(医師、看護師、救急隊経験者等の職員)が、24時間年中無休で対応し、医療機関の案内、応急手当ての助言、必要なら119番への転送も行ってくれます。

 

ただ、このサービスはまだ全国展開が追い付いておらず、今のところ東京都、奈良県、大阪府、福岡県と、他いくつかの市町村のみです。(2017年現在) 

 

その他の地域の相談窓口は↓のサイトにまとめられていますので参考にして下さい。
全国の一般救急相談センター窓口一覧
 ↑こんなもの調べている余裕もないような重篤な容態なら、さっさと119番通報したほうが良いでしょう。

 

なお、患者が子供の場合は、厚生労働省が展開している「#8000」小児救急電話相談を利用する事ができます。こちらは全国共通の電話番号で、地域の相談窓口に自動転送される仕組みになっています。

 

ただ、利用できるのは主に夜間と休日のみで、しかも時間帯は地域ごとにバラバラという微妙なサービスとなっています。(無いよりはマシですが)

 

 

話は戻りますが、急性の怪我や疾患はとりあえず病院に任せる事でOKですが「ゆっくりじわじわ悪くなった」慢性の疾患は、病院に行っても解決しない事が多いです。

 

慢性的に痛むところがあって整形外科に行っても、医師はレントゲンなどのデータを元に診断をするので、検査で異常が見つからなければ、とりあえず「様子見」となり、シップやビタミン剤などを出されて終わりになる事が多々あります。

 

牽引や電気治療などの機械を使った治療をするかもしれませんが、効果は?です。

 

痛めた場所によっては治療のしようが無い事もあり(尻もちをついて尾てい骨を痛めた場合など)、そういう時は自然に治るのをひたすら待つしかありません。

 

 

外科で出来ない治療が手技療法でできる

 

手技療法の治療家の中には、レントゲンどころか服の上から見ただけでも容態が分かる人がいます。

 

ベテランの先生に限りますが「視診」「触診」「問診」だけで、かなりのところまで診断できます。

 

そういった人たちは、レントゲンで異常が見つからない疾患でも適切な治療をして、自然治癒に導くことができます。

 

自然治癒で治るのなら放っておいても同じじゃないの(´・ω・)?

 

と、考えそうにもなりますが、そう単純なものでもありません。

 

人間の体には自己治癒力が備わっていますが、常に正しく治癒するとは限らないのです。

 

痛めた所をかばうようにしながら体を歪めて、バランスをとっていく場合もあります。

 

そして、痛みや痺れなどの自覚症状が薄れていくと「治った」気がしてしまいます。

 

自分では治ったつもりになっていても、そのうち、しわ寄せを受けた別の場所に不具合が生じてきて、疾患がより複雑になっていきます。

 

 

肩こりは揉んでも治らない

 

たとえば慢性疾患の代表として肩こりがありますが、症状を感じるのは肩周辺ですが、その原因となると実に様々です。

 

内臓の弱い部分をかばって姿勢が悪くなり重たい頭が前に出て肩がこる人もいますし、運動不足で血行が悪くて肩こりを感じる場合もあります。

 

あるいは首を痛めている事で肩こりになる人もいますし、歯の噛み合わせや、足に合わない靴が原因になったりする場合もあります。

 

 

または「腰」を痛めているために上半身の体重が上手く支えられず、肩や胸郭に力が入り、肩こりになるパターンもあります。

 

そういう人はまず腰を治療しなければ、いつまで経っても肩こりは治らないのですが、症状を感じるのが肩なので揉んでもらうと一時的に爽快な気分になります。

 

酷い人は緊張で背中全体がカッチカチになっているので、どこをマッサージされても気持ちがいいと感じるのですが、揉めば揉むほど体は硬くなり歪みも酷くなります。

 

そのうち、ちょっとやそっとのマッサージでは物足りなくなり、より強い刺激を求めるようになって、高価なマッサージチェアやマッサージ器に手を出してしまうのですが、機械の容赦ない刺激では、悪化はしても改善する事はほとんどありません。

 

揉むのは人の手までに留めておいた方が賢明ですし、それよりも自分で体操やストレッチをするほうが、よほど効果があります。

 

機械の刺激を求めるほど酷くなったら、それはもう「肩が原因ではない」と認識したほうがよいかもしれません。

 

 

 

正しく治るように導くのが手技療法

 

このように色々な原因の「しわ寄せ」で肩こりになっている場合は、いくら肩をマッサージしたり指圧をしたりしても気持ちがいいのはその場だけで、すぐに元のカチカチの状態に戻ってしまいます。

 

そのうち、その「しわ寄せ」は肩こりだけでは収まらなくなり、体の色々なところに不調がでてきてしまいます。

 

そして病院で「○○病」「○○症候群」「○○障害」などの病名を賜り、めでたく病人の仲間入りを果たすのです。

 

長い間、悪いバランスのとり方をしていると、どんどん疾患が複雑になっていくので、元の不調がどこだったのか分からなくなっていきます。

 

そうならないために正しい方向に自然治癒力が働くようにレールを敷いてあげるのが本来の手技療法です。

 

 

慢性疾患は急性よりも複雑な工程を積み重ねていますので、治るのにも時間がかかります。

 

時間がかかるからこそ保険が効く病院でお金をかけずに治したい〜・・・と思いたいところですが、病院の治療は基本的に対症療法ですので、根本治療にはなりません。

 

ダラダラと薬を飲んでいると、体内で化学薬品を代謝するのに無駄に肝臓を疲れさせてしまいますし、緊急事態でもないのに、切ったり縫ったりなどの外科手術をするのは体に余計な負担をかけ後遺症などに悩まされる元になります。

 

 

もちろん手技療法の中にも応急処置的な技はありまし、接骨院(整骨院)での保険診療は殆どが急性の怪我が対象です。

 

カイロプラクティックも一部のテクニックを除いては、応急処置に近いものが殆どですが、原因をあぶりだして根本治療する仙骨後頭骨テクニックのページにあるSOT(仙骨後頭骨テクニック)は、慢性疾患を根本から改善するのに非常に有効な治療法です。

 

 

どのような治療でも、慢性疾患の原因を取り除き改善していくのは根気のいる作業です。

 

せっかちな日本人(特に現代医学マンセーの人)には手技治療でじっくり治そうなどというのは難しいかもしれませんが、体はどのように回復するのかのページに記載しているように

 

慢性疾患を短期間で治せる治療などありません。

 

信頼できる治療院に通って体を正しい状態に導いてもらいながら、しっかりと栄養と睡眠をとって体に本来備わっている治癒力を湧き立たせていくことが、慢性疾患を改善させるただ一つの道でしょう。

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